カリキュラム

対象者を個性・能力・感情をもったひとりの人として援助する作業療法士。即戦力として活躍できる作業療法士に求められる広範囲な知識と技術、そして豊かな人間性を身につけるカリキュラム。

 病院、作業所、発達障害児施設、精神障害者施設など、作業療法士を必要とする領域は多岐にわたっています。対象者を援助する作業療法の方法もさまざまです。そのため、本学科では専門的な知識・技術の習得とともに、学内外での豊富な実習を盛り込んだカリキュラムを組んでいます。また、人間教育を重視。対象者を個性・能力・感情をもったひとりの人として捉え、“生きる喜び”“自立する能力”を支援するには、セラピスト自身にも豊かな人間性が求められます。

■年次目標

1年次
教養科目で人間性を磨き、専門基礎科目で作業療法を必要とする対象者が、置かれている状況を知る。
2年次
臨床医学の学習、実習を通して、作業療法士に必要な知識・技術・人間性を学ぶ。
3年次
専門知識を深め、実習を通じて対象者が必要とするものを評価し、提供する技術を習得する。
4年次
長期の臨床実習とゼミの反復で、作業療法士に必要な専門知識と技術をマスター。国家試験対策で3月の国家試験に備える。
資格取得と就職
国家試験対策と同時に、学生の就職活動をバックアップ。
卒業後
卒業後のバックアップ
・症例検討会
・公開講義
・巡回指導・公開講座
・校友会ネットワーク
“対象者に選ばれるセラピスト”“成長し続けるセラピスト”へ

■授業

 作業療法士に必要な専門知識・技術とともに、調理や入浴などの日常生活のサポートに必要な援助方法、陶芸や革細工などの創作技術まで多彩な能力を学び身につけます。1年次から学内外の実習が始まります。

基礎分野 専門基礎分野 専門分野 選択必須 国家試験対策
1年次
  • 心理学
  • 人間関係学
  • 生命倫理学
  • 自然科学概論
  • 情報処理
  • 解剖学
  • 解剖学実習
  • 機能解剖学
  • 生理学
  • 運動生理学
  • 運動学総論
  • 人間発達学
  • リハビリテーション概論
  • 作業学概論
  • 基礎作業学I
  • 作業療法評価学I
  • 作業療法技術論I
  • ゼミナールI
  • 持論I
2年次
  • 生理学実習
  • 運動学実習
  • 運動学各論
  • 病理学概論
  • 一般臨床医学
  • 内科学
  • 整形外科学
  • 神経内科学
  • 脳神経外科学
  • 精神医学I
  • 精神医学II
  • 小児科学
  • 老人医学
  • リハビリテーション医学
  • 基礎作業学II
  • 基礎作業学III
  • 作業療法評価学II
  • 作業療法評価学III
  • 作業療法評価学IV
  • 作業療法評価学実習
  • 地域作業療法学I
  • 地域作業療法学II
  • 薬学
  • ゼミナールII
  • 持論II

3年次
  • 地域福祉学
  • 統計学
  • 臨床心理学
  • 基礎作業学IV
  • 身体障害治療学I
  • 身体障害治療学II
  • 身体障害治療学III
  • 身体障害治療学IV
  • 精神障害治療学I
  • 精神障害治療学II
  • 発達障害治療学I
  • 発達障害治療学II
  • 老年期障害治療学
  • 日常生活活動学I
  • 日常生活活動学II
  • 作業療法技術論II
  • 作業療法技術論III
  • 作業療法技術論実習
  • 在宅ケア特論
  • 福祉住環境学
  • チーム医療学
  • 医療情報判断学
  • ゼミナールIII

4年次
  • 医学英語
  • 作業療法研究法
  • 作業療法管理学
  • ゼミナールIV
  • 臨床ゼミナールI
  • 臨床ゼミナールII
  • 臨床ゼミナールIII
  • 臨床ゼミナールIV
  • ★アウトドア活動
  • ★インドア活動

★印、いずれか1科目を必修選択

  • 対策授業
  • 模擬試験

■実習(病院・施設 etc.)

 実習先は病院、作業所など多様です。2年次には学生がグループを組み、各地の作業所や施設を訪問。自分たちでプランニングしたレクリエーションや創作活動を展開するなど、実践力を身につけるための実習が組まれています。

1年次
  • 臨床見学実習

詳しくはこちら

2年次
  • 地域作業療法実習
詳しくはこちら
3年次
  • 作業療法治療学実習I
  • 作業療法治療学実習II
  • 臨床評価実習
4年次
  • 総合臨床実習I・II・III(8週間×3施設)
  • 授業は昼間部・夜間部でほぼ同内容。作業療法実習は夜間部の学生は基本的に春休み・夏休みの昼間を利用して履修します。
  • 夜間部の学生は、4年次には昼間に臨床実習やゼミ・国家試験対策を行います。そのため昼間の就業はできません。

運動生理学

 運動時の状態を分析し、法則性を明らかにする講義です。知れば知るほど、人間の体はどんな機械よりも精巧にできていることがわかります。

作業療法評価学実習

 腕、手首、膝…。対象者は身体のどこに、どのレベルの障害を抱えているか。身体機能をチェックする方法を学ぶ実習です。

日常生活活動学実習

 対象者が日常生活を送る上で必要な作業療法を学ぶ実習です。モデルルームを使って、生活に密着した、実践的な援助法を学びます。

障害体験実習

 アイマスクをつけて歩く、車椅子で街に出るなど、対象者の置かれている状況・環境を知るために、学生自らが身体を使って学ぶ体験学習です。

基礎作業学実習

 陶芸、工作など手先を使うことで、機能回復を目指すのも作業療法のひとつ。陶芸、工作などの実習も、OTになるための重要な授業です。

作業療法の特徴

1.幅が広い
作業療法士は対象となる方の①年齢の範囲②障害範囲の幅が広く、③働く領域も多岐に渡っています。作業療法士は①あかちゃんからお年寄りまで。②身体障害だけでなく、精神障害を持つ方も対象に③保健・医療・福祉領域で援助を行っています。
2.生活に密着している
作業療法士は、対象者の心身機能の訓練だけでなく、食事・排泄といった身の回りのことやその人にとって意味のある活動を、自分なりのやり方で行えるよう援助していきます。
3.楽しい
つらい訓練、厳しい訓練もよいですが、続けて行くのは大変です。作業療法では「楽しい」という気持ちを大切にしています。「面白そうだ」「楽しかった」という気持ちが「やってみたい」「もっと、もっと」につながり、自然と回復につながっていくのです。
”対象者の涙も笑顔も共に分かち合う仕事です。”