対象者の人生からヒントを得て、その人らしい活動を取り入れます。
老人保健施設の中でも病院を併設しない、単独型の施設に勤めています。私の役割は入所、通所の対象者の方に日常生活のトイレ動作、行為動作を自立に近づけるためのリハビリを行うことです。地域に密着した施設なので、さまざまなケースを受け入れていますが、火事で妹さんを亡くされた方との関わりが強く印象に残っています。家を失い、家族を失い、最初は言葉も出ないほど気落ちされていて、リハビリにも意欲がありませんでした。大切にしたのは、できるだけ受容的に接すること。対話を重ねるうちに、「元気になることが妹さんの喜びにもなりますよ」という励ましを受け入れていただき、階段の上り下りの訓練を始め、日常生活に戻られました。コミュニケーション、声かけ一つで状況は変わるものですね。
OCR在学中の4年生の臨床実習で、全く違う分野の病院・施設に行かせていただきました。1回目の実習では、急性期病院、2回目の実習は精神科の思春期病棟、そして最後の臨床実習は、当時全国初の試みで訪問リハビリテーションを経験しました。こういった実習の経験で本当に自分自身の視野が広がったと思います。実習のときは対象者の人生そのものを聞いてリハビリに活かすようにと教わりました。現在では茶道の先生には「お茶」を楽しんでいただくなど、何か一つはその人らしい活動を取り入れています。作業療法士は目的を明らかにして、ライフワークとなるプログラムを提供し、機能回復を目指す仕事。その発想を自分なりに考えることが楽しいですね。
人と関わる前に自分を好きになる、そうすると人を好きになれます。自分も人も両方が大切。自分を好きになって、人を好きになれる。その繰り返しで成長できる、すばらしい職業です。
- 1.世界基準にある知識・技術をもつ作業療法士と認められる。
- 2.諸外国で作業療法士としての雇用、留学、研修の際に有利である。
世界作業療法士連盟(World Federation of Occupational Therapists:WFOT)は、作業療法士の質の維持・向上のため、作業療法士養成カリキュラムの最低基準を設定しています。 WFOTの認可を受けるためには、教員数、カリキュラム内容、実習時間等の条件が定められており、その条件は日本の厚生労働省が定める基準より、はるかに厳しいものになっています。
外国で仕事を求めたり、大学院教育を目指す場合、卒業校がWFOTの認可校のリストに掲載されているか確認されるだけでなく、その国のWFOTからの確認と推薦状を取ることが多くなっています。
当校は厳しい条件を満たした、WFOTの認可校です。

